□40.B子さん(original) /

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テキスト練習用。
B子さんが転校生だったら。
できるだけ硬い文体で。
導入部分のみの投げっ放しです。

BF: バトルフ○ック(Battle Fxxk)の略称。性行為での戦闘。基本的に先に絶頂をむかえた方が負け。



BFB prologue

彼女が転校してきたのは中間テストが終わった頃だっただろうか。
誰が見ても美少女と認めざるを得ない端整な顔立ち、成績優秀でスポーツも万能。
B子さんは瞬く間にクラスの人気者となった。
彼女の一挙手一投足が注目の的であり、男子女子に関係なくその目は彼女を追いつづける。
とは言ったものの男子の視線は明らかにある一点に向けられていた。
すらりと伸びた長い手足、引き締まったウェスト、どこをとっても他の女生徒とは
比べ物にならないほどに成熟し切ったその身体の中で最も目を引くのがその豊満すぎる胸だった。
多くの生徒が目に焼き付いたその姿を思い出しながら悶々と夜を過ごした事だろう。
もちろん俺もその1人だ。
いつかその制服に包まれた胸を暴き、自分のものにしたい。
そんな事を考えながら毎日を送っていた。

B子さんが転校してきてから1ヶ月が経った。
この頃、妙な噂を耳にするようになる。
彼女は前に居た学校で何らか問題を起こし、やむなくこの学校へ転校してきたのだというのだ。
そして放課後教室に残っていればその理由がわかるのだと。
俺はそんな根も葉もない噂を信じる気はなかったし、仮にそれが事実であったとしても
気にする必要のない事だと考えていた。
しかし、日が暮れた後でも明かりがついたままの教室を校舎の外から眺める日が続き、
次第に教室で行われている「何か」が気になり始めた。

次の日、部活を終えた俺の足は教室へと向かっていた。
階段を上り、長い廊下を歩く。
教室へ近づくと聞き慣れない声が耳に入ってきた。
いや、違う。これは聞き慣れた「彼女」の声だ。だが、いつもの明るい話し声などではない。
そう、これは……

暗くて遠くからでは見えなかったが教室の前に来るとクラスメイトの男が立っていた。
「お前、ここで何してるんだ?」
「見張りだよ」
面倒そうにそう答えた彼だったが俺を追い返そうという気はないらしい。
「この中って……」
「ああ、BF中だ」
「BF?」
「入ればわかるよ」

教室で行われている「何か」、それはBFと呼ばれるもの。
その意味は全く理解できない。
しかしこの扉を開ければそれを知る事ができる。
そして彼女の秘密も。
俺は意を決して扉に手をかけた。

中には5人ほどの男子生徒が円陣を組むように座っている。
そしてその中央に彼女は居た。
肉と肉がぶつかり合う音。
目の前に漫画やビデオの中だけの世界だと思っていた光景が広がった。
1人の男の上で淫らに声をあげながら全裸の女性が腰を振っている。
しかもそこに居るのはペンで描かれたキャラクターでも、
それを生業とする女優でもない。
そこで男と交わっているのは間違いなく俺の憧れのクラスメイトだった。

夢にまで見た彼女の胸は想像以上に大きく、そして綺麗だ。
その胸が身体を下から突き上げられる度に、まるで別の生き物であるかのように踊り、
吹き出た汗が肌の上で水玉となり弾け飛んだ。
揺れる前髪の間から覗く表情は普段の明るい笑顔からは想像もできないほど淫靡で、
俺の目を釘付けにした。

どれほどの時間が経っただろうか。
俺はふと我に返った。
目の前の2人の動きが止まり、結合を解く。
その合間から流れ落ちる白い液体を指で掬い取ると、B子さんはそれを口元に
運びながら微笑んだ。
「また私の勝ちですね」

勝ち? 一体どういう事なんだ…… それにBFって……
「結局今日も全敗かー」
座っていたクラスメイトの1人が声をあげる。
「まぁ、明日からは1人増える事だしいけるんじゃねーの?」
そう言うと先程までB子さんと交わっていた彼がポンと俺の肩を叩いた。

バトルファック 通称BF。
SEXで先に絶頂を迎えたほうが負けという単純明快なルールだ。
B子さんはこの勝負に自らの心と身体、その全てを手に入れる事のできる権利を賭け、
多くの男を相手にしているのだという。
今日の出来事を見れば何故以前通っていた学校を追われたのかは想像に難くない。
「そんな理由で転校してきたのに…… 大丈夫なの?」
「こんな楽しい事やめられるわけないじゃないですか。明日になればあなたにもわかりますよ」
この時、俺の中にあった彼女に対する純粋な憧れは消えてしまったかもしれない。
しかし、その何倍もの勢いでこの身体を自分だけのものにしたいという欲望が
大きくなっていくのを感じていた。

次の日から俺は部活を休み、教室に足を運ぶようになる。
初日は2分ともたないうちに敗北を喫した。
しかもB子さんが使ったのは右手だけだ。
その後もBFに、いやB子さんの身体の魅力に取りつかれたかのように
俺はその宴に参加し続けた。
今まで想像の中でしか触れる事のできなかったその胸を力任せに揉みしだき、舌を貪り、
尻を鷲掴みにしながら腰をぶつけ、欲望の塊を彼女の中に注ぎ込んだ。
日が経つにつれ身体を合わせる時間は長くなり、彼女の口から漏れるいやらしい喘ぎ声を聞く事が
できるようになったが、それでも彼女を絶頂へ導くには程遠かった。

今のままでは絶対に勝てない。

心のどこかで恐怖心が芽生え始めていた。
最初は皆BFを挑んでくるB子さんの事を「クラス男子の都合の良い共有物」という程度にしか思っていなかった。
俺のように本気で彼女を自分のものにしようというと考えている者もいるが、
大半は良いゲームの相手を見つけたという浅はかな考えで彼女を抱いている。
しかし、今、掌の上で踊らされているのは間違いなく俺達だ。
彼女と身体を重ねる事で得られる快楽から逃げられない。
このままでは心も身体も彼女に支配されてしまうのではないか、
そんな不安が日に日に大きくなる。
だが、次第に参加者も増えていき、圧倒的に有利な状況にも関わらず
今日まで一度として勝利する事ができずにいる現実。
俺の焦りは頂点に達していた。

1学期の終業の日である今日、B子さんからクラスの男子全員に手紙が配られた。
「『夏祭り』のお誘い」
夕方5時、教室に集合してほしいとの事だ。
俺は夕方まで校外で時間を潰し友人と共に教室へ向かった。
どうやら俺達が最後のようで、そこにはクラスの男子20人全員が揃っていた。
昨日までBFへの参加を拒み続けた頭の固い学級委員とその一味も居る。
机や椅子は壁際に寄せられドーナツ状に空いた教室中央に男子生徒が円を描く。
そしてその円の中にB子さんが立っていた。
俺が扉を閉めると彼女は制服を脱ぎながら口を開く。
「『夏祭り』に参加してくれてありがとうございます」
制服の下から覗くのはいつもの下着ではない。
「ふふふ…… 今日は特別に水着ですよ」
グラビアでしか目にした事のない白いビキニ。
クラスメイトの妖艶な笑顔と相まってそれはより一層刺激的に見えた。
床に腰を下ろしながらB子さんは続ける。
「この『夏祭り』でみんなとのBFはおしまいです。もしも今日みんなが私に勝てなかったら…」
足を開き仰向けに寝そべる。男を迎え入れるいつものポーズだ。
水着の締め付けも手伝い、その胸は重力に逆らうかのように綺麗な山を形作っている。
「その時は…… みんなは一生私のもの」
恐れていた通りだった。
B子さんは初めからBFを通じて俺達を自分のものにしようと考えていたのだろう。
「そのかわり、勝った人は約束どおり私を好きにしていいですから。もちろん何人でも」

『夏祭り』それは俺達とB子さんのBFによる最終決戦のようなものだ。
ルールはいつもと変わらない。ただ、ハンデのつもりなのだろうか男子生徒側は
3人まで同時に彼女と交わる事が可能となった。
少女1人にそこまで…… と人は言うかもしれない。
だが、それはB子さんを、その魔性の身体を知らぬからこそ言える台詞だ。
身体を交えた者しか知り得ない快楽と恐怖がそこにはある。

俺達はこのまま彼女に支配されるのか、
それとも彼女を支配する事ができるのか……
このBFに全てがかかっている


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